山中 現×藤田 夢香×近松 素子×伊藤 亜矢美 ただひとつのMONO展

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山中 現×藤田 夢香×近松 素子×伊藤 亜矢美
ただひとつの MONO 展


2010年 6月16日(水)〜 6月27日(日) 11:00 ~19:00 (日曜は17:00迄) 月曜休廊

木版画、銅版画、シルクスクリーンをてがける作家たちが、版画の複数性を無視して各自が追求する分野の版を介して、ただ1点だけの「モノタイプ、モノプリント」を制作し、それのみを展示するという珍しい展覧会を行います。 版の一部をそのまま切り取り、それをコラージュのようにして摺ってみるなど、ただ一つの各作品には作家のもろもろの試みがなされ、個性が凝縮され、魅力を放っています。

山中 現

Gen Yamanaka

1954年福島県生まれ
東京芸術大学美術学部油画科在学中に創作版画家、小野忠重の集中講義を受けたことから木版画を手がけるようになる。その後同大学大学院美術研究科に進み、野田哲也の研究室に所属。創作版画の巨匠、恩地孝四郎の抽象表現などから影響を受けながら作品を制作するようになる。
モノトーンや淡い色彩、シンプルな構図の中にユーモラスな形体が漂い、無言劇を演じる画面は、独特の詩情をたたえており、高い評価を得ている。
2010年2月-3月 山中現 夢の領域(福島県立美術館)展 他  個展、パブリックコレクション多数。

yamanaka雲のゆくえ.jpg雲のゆくえ

藤田 夢香

Yumeka Fujita

1976年東京都生まれ
1996年よりシルクスクリーンを始める。
昭和シェル美術賞2004 入選。
アメリカに滞在中に水性インクによる新しい表現を追求し、2009年7-9月にワシントンDCのJICCで開催された「The Allure of Contemporary Japanese prints」展に出品。この展覧会より版画の複写性を敢えて無視する制作方法で、モノタイプの作品を制作。
このたびは卵をモチーフにして宇宙を表現している。

藤田夢香 Kara-ひとつ 2010 18x12.5cm.jpgKara-ひとつ

近松 素子

Motoko Chicamatsu

1965年兵庫県生まれ 
嵯峨美術短期大学、インターナショナル美術専門学校卒業
あおもり国際版画トリエンナーレ2007
審査員奨励賞
エッチング、アクアチント、メゾチント等、数種の技法を組み合わせ版を重ねていくことで空間を構成し、ふんわりと奥行きのある作品を制作している。

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伊藤 亜矢美

Ayami Ito

1980年 大阪生まれ
大阪芸術大学美術学科研究生修了
2003年 第3回武井武雄記念 日本童画大賞
審査員特別賞
2009年 第15回鹿沼市立川上澄生美術館
木版画大賞展 準大賞
木版の版を組み合わせ、摺った作品や貝殻などを直接コラージュしたりし、温かみのある作品を制作している。

伊藤亜矢美 貝殻散歩 2010 モノタイプ、貝殻.jpg貝殻散歩