画・刻・摺 〜天然の木目にこだわって〜
渡辺洋一 木版画展
2009年 9月1日(火)− 9月13日 (日)
11時〜19時月曜休 日曜は17時まで 月曜休
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渡辺洋一氏の個展案内のタイトルには決まって“画・刻・摺”の文字がある。
30年間木版一筋に向き合ってきたことを現しています。
「画」は花、野菜、山、街道などであるが、近年はそれらの形がますますシンプルになって
静寂の中に気品すら感じます。
「刻」は版木となる樹木の硬軟、乾き、天然の木目を最大限に生かす彫りを追究してノミを揮う。
渡辺氏の木版画作品の真骨頂は「摺」にあります。木版の質感を画然とクリアな色調で表現する。
天然の顔料も用いてしっとりと鮮やかに仕上げます。
雑誌「銀花」で発表された作品によって賞賛者が全国に広まって久しいですが、
このたびは身近な素材をモチーフにした
「野菜シリーズ」や多くの方々の記憶に残る風景「山のかたちシリーズ」などで33点、
書票作品25点など近年の作品から木版画の魅力を展観いたします。
略歴
1951年 名古屋市に生まれる
1971年 浮世絵北斎芸術に強い影響をうけ、木版画研究に没頭する
1975年 浮世絵版画手摺師・加藤由太郎氏に指導を受ける
1982年 月刊「なごや」(北白川書房)に<僕の名古屋十二景>を通算三十九図連載
1988年 季刊「版画芸術」六十二号(阿部出版)にて、オリジナル添付作品を制作する
1994年 季刊「銀花」百号記念に添付版画「百物合掌」を制作 書票集を出版
1995年 中山道木曽路(十二図)完成 飛騨の祖王「スクナ」(両面宿儺伝説)二十図制作
1980年より現在 愛知・群馬・千葉・東京・静岡・岐阜・大阪にて毎年個展を開催